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額縁の構造とは?
フレーム
一般的に額縁には、額縁業界独自の規格サイズの額とお客様の作品の大きさ、厚さに合わせて作製するオーダー額があります。
また、棹材の種類は、色、幅、形によって分けられ、当社では、200種類以上を扱っております。

ガラス
大切な作品を、汚れや湿気などから守る役目をします。
また、作品の大きさによって、安全性の面でアクリルガラスを使用する場合もあります。
マットボード
マットボード(以下、マット)とは、作品がガラス面に接触しないようにするため、作品とガラスの間に入れる厚さ2〜3ミリの厚紙の事で、作品を見せる部分は、斜めに切込みを入れた窓枠を開けます。
単純に言えば、作品と額縁の間の余白スペースを埋めるための紙ですが、マットが、有るのと無いのとでは、作品から受けるイメージもだいぶ変わった物になります。
また、マットの幅は、通常ですと約4〜5センチ、大きな物では、8センチぐらいとります。色は、数種類有り、色によっても作品のイメージが変わってきます。
マットの上下左右の幅は、基本的には同じ幅の方が、バランスが取れ良い感じに仕上がります。
裏面
ガラス、マット、作品などが落ちないように、裏板を入れ、トンボ(裏板を止めるための回転する金具)で裏板を固定します。 |
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額縁の種類とは?
デッサン用額縁
額縁業界でよく呼ばれている呼び名ですが、デッサン画を収めるだけではなく、比較的厚みの薄い物(写真、ポスター、版画、水彩画など)を、そのまま、あるいはマットを使用して収めると、作品をより引き立たせることができる額縁です。
名称 | 寸法(ミリ) |
---|---|
インチ | 204 x 255 |
八切(やつぎり) | 242 x 303 |
太子(たいし、または八○) | 288 x 379 |
四切(よつぎり) | 348 x 425 |
大衣(だいころ) | 394 x 510 |
半切(はんせつ) | 425 x 545 |
三三(さんさん) | 455 x 606 |
全紙(ぜんし) | 545 x 727 |
油絵用額縁(油縁)
油絵用キャンバスを入れる額縁を油縁といいます。デッサン額との違いは、作品を入れるところの厚みが違います。
キャンバスは、2〜3cmの厚みがあるので、厚みを考えて深さを作った額縁が油縁です。
また、油縁は、画材屋さんなどで売られているキャンバスの大きさ(日本独自の規格で、キャンバスの裏面にF10などと書かれています。)に合わせて作られているので、海外で買われたキャンバスを油縁に収めようとしても、海外とはサイズの規格が違うので収めることはできません。この場合は、オーダー額になります。
また油額の場合は、ライナーを使用することができます。
ライナーとは、麻布張りの額縁のようなもので、厚みのある作品を額縁に直接収めるのではなく、額縁と作品の間にワンクッション置くマットと同じ役割をします。
作品と額縁の間に余裕を持たせゆったりとしたイメージにする場合や、キャンバス・厚みのあるパネルなどの作品を入れる場合に使用して、約2cm厚までの作品を収めます。ライナーは紙マットのように幅を自由には決められませんが下記の3種類の幅があります。
幅 | 色 |
---|---|
3301-B-F(約30mm幅) |
金と銀(SF) |
4201-B-F(約35mm幅) |
金と銀 |
5301-B-F(約50mm幅) |
金と銀 |

5301-B-F(約50mm幅) 金 |
構造的には、額縁を2重に作るという感じです。ですので、額縁2枚分くらいのお値段はします。
ライナーを使用する場合は上記の3種類からお選び頂き、お見積もりページの備考欄にご記入下さい。
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(例) 棹材紹介:MT0825 ライナー:4201-B-F |

名称 | 寸法(ミリ) |
---|---|
SM | 158 x 227 |
F3 | 220 x 273 |
F4 | 242 x 333 |
F6 | 318 x 410 |
F8 | 380 x 455 |
F10 | 455 x 530 |
F12 | 500 x 606 |
F15 | 530 x 652 |
F20 | 606 x 727 |
このサイズは、キャンバスの木枠のサイズなので、実際のキャンバスの大きさは、布が張られている分数ミリ大きくなっています。
また、油縁は、この規格のキャンバスの厚みなどを考えて作られています。
特注額縁
規格のデッサン用額縁サイズ以外のもの(細長い額縁、真四角な額縁など)や、収めたい作品が、特殊な物(ユニフォーム、タオル、ボールなどの作品に厚みがあるもの)を収める場合は、特注額縁となり、作品に合わせて作製いたします。
特注額縁の見積(無料)を希望される場合は、「オーダーメイド額って?」を参考に「お見積もり依頼」ページをご利用ください。
立体額縁の場合
立体額縁とは、通常の額縁に、「高さ」を加えた額縁です。ガラスと作品の間にガラスが落ちてこないよう、「ガラス押さえ」を加え、底部分には「底板」を使います。当社では、底板にボンドで作品を接着したり、穴を開けて針糸などで作品を固定します。「ガラス押さえ」と「底板」部分には、布を貼り作品の持つイメージを際立たせることができます。布は数種類から、お選びいただけます。

※ユニフォームを収める場合
当社では、ユニフォームは、ハリパネ(スチロール状のもの)に布を貼り、その上にユニフォームを飾りたい型にして、ユニフォームの上からマチ針をユニフォームとハリパネごと貫通させ、裏側でマチ針を折り曲げテープで貼ります。
立体額縁の収め方
立体額の底の部分は、基本的にはベニヤ板に布が張ってあるだけなので、木製品と作品を接着することになります。
方法は下記の3つです。
ボンドで接着し固定する
陶版、お皿など接着剤でつけてもいい作品に使用する固定方法です。
作品に合った接着剤をお使い下さい。
釣り糸(テグス)や針金で固定する
底板のベニヤ板に穴をあけ、その穴から糸を通して、ベニヤ板と作品を固定する方法です。
写真の扇子は釣り糸でとめて固定してあります。
マチ針とテープで固定する
ユニフォームなど衣類の固定方法です。 |
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