額装した作品を美しく見せるためには、作品に当てる照明の光が非常に重要な要素となります。そこで本記事では、作品と照明の関係性や、照明の選び方について、注意点やコツを交えて詳しく解説します。
作品展などの企画に携わる方はもちろんですが、一般のご家庭でも部屋の照明を点けた時に、暗い場所や、影になるような場所に額縁を掛けてしまったら、せっかくの作品が台無しになってしまいます。
照明の光によって、作品の色彩や質感も大きく変わってしまうため、適切な照明を選ぶことが大切です。作品展などの企画に携わる方はもちろん、一般のご家庭でも参考になるような内容になっています。
照明の色味と額縁の色
照明には、温かみのある電球色、自然な白色の昼白色、寒色系の昼光色などの色味の種類が存在します。専門的には色温度と言われ、これらの照明の色味は、額装した作品の印象を大きく左右します。
暖色系の光は、作品に暖かみや柔らかさをプラスする効果があります。逆に寒色系の光は、作品にクールな印象をプラスする効果があります。どちらの光を選ぶかについては、作品の雰囲気や、作品をどう見せたいかによって異なります。
照明の色味と、額縁のフレーム色との相性については、一般的には暖色系の光であれば、ゴールドやブラウンなどの暖色系の額縁の色を選ぶと、作品の暖かみがより強調されます。
寒色系の光であれば、シルバー、モノトーン、ブルーなどの額縁の色を選ぶことで、作品の色彩を引き立てて、人の目により鮮明に映ります。
照明の光量と作品の明暗
照明の光量(光の強さ)によって、作品が明るく見えたり、暗く見えたりするため、作品の印象にも大きな影響があります。
具体的には、明るい照明の場合、作品の暗い部分(黒いシャドー部分など)が明るくなり、明るい部分はより強調されます。一方、暗い照明の場合、作品の暗い部分はより暗くなり、明るい部分は印象が弱まります。
このため、照明の明るさは、作品に合わせて最適な光量に調整する必要があります。強すぎても弱すぎても良くありません。もしも光量を変えられない場合(家のリビングなど)については、額縁を掛ける場所を変えて、作品が一番美しく見える光量に調整すると良いでしょう。
スポットライトによる照明効果
集光性の高いスポットライトを使って、作品に光を当てることで、作品をより美しくドラマチックな印象に仕上げることができます。
スポットライトは光の当たる範囲が絞られているため、作品に合わせたライティングの調整がしやすく、作品に陰影を与えたり、作品の重要な部分を強調したりすることも可能です。
一般家庭でもダクトレールを使って、複数のスポットライト取り付けられるようにすれば、簡単に本格的なライティングを楽しむことができます。
直接照明と間接照明の使い分け
スポットライトなどで作品に直接照明の光を当てると、はっきりとした陰影を作り出すことができます。一方、照明の光を壁や天井に反射させて、間接的に作品に光を当てると、柔らかく自然な光を作り出すことができます。
直接照明と間接照明では、同じ作品でも全く違う印象に見えてしまいますので、どちらを使うかは非常に重要です。作品の雰囲気や、作品をどういう印象に見せたいかによって、使い分けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。作品を美しく見せるためには、照明が重要だということがお分かりいただけましたでしょうか。照明の当て方を間違えると、せっかくの作品が台無しになってしまうこともあります。
今回ご紹介した内容を参考に、作品の魅力を最も引き立てる適切な照明の方法を考えてみてください。この記事が皆様の作品を美しく見せるためのお役に立てば幸いです。
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